第9回おおたかの森経済研究会を開催しました
第9回 おおたかの森経済研究会 会議報告
開催日時 令和4年4月18日(月) 16時より17時
開催場所 流山商工会館 3階 大会議室
内 容
(1)「持続可能な開発目標を支える山への恩返しプロジェクト」
加賀木材株式会社 代表取締役社長 増江 世圭 氏
①加賀木材の会社概要・経営理念について
②山への恩返しプロジェクト
石川県の木材を有効活用し、高い価値を創造することで、林業の六次産業化を成功させ、
地域の環境保全と防災に貢献しながら、みんなで価値のある宝の山を造り、それを未来
の子供たちに繋げるプロジェクト
③不燃もくざい「もえんげん」
燃えない木としてテレビにて放映され、その木材を使用した導入事例(金沢駅・大型商
業施設・リゾートマンション等)の紹介。
④能登ヒバの挑戦
能登ヒバは丈夫で長持ちする木材であるが、他の樹種と比べ若干廃棄材が多く出るとい
う短所がある。これまで捨てていた廃棄材を活用して、高い価値のある独自の商品(エ
ッセンシャルウォーター・ウッドクッション・動物パズル等)を開発し、それをブラン
ドにして世界のマーケットを目指していく。
⑤今後の展開
石川県で林業の六次産業化を成功させることで、儲かる林業や石川県産材を活用した高
付加価値商品づくりなど、独自性と将来性のある面白い仕事を求め、沢山の人達が各地
から石川県に移住し、NOTOHIBAKARA VILLAGEが出来上がり、山へ
の恩返しプロジェクトが地方創生のモデルとなる。
(2)「食品残渣循環ソリューション」
株式会社サスビオ 代表取締役 小林 哲也 氏
①自身の経歴(三菱ケミカル社員)及び業務内容
②それぞれの分野で培った強みを活かしつつ社会課題の解決を推進
NTTビジネスソリューションズで食品残渣リサイクルソリューションズを提供し、電通
で情報発信やDXの提供、三菱ケミカルで生分解性樹脂開発をすることで、社会課題に取
り組んでいく。
③生分解性紙コップ(三菱ケミカル)
通常の紙コップはプラスチックがコーティングされており分解されないが、三菱ケミカル
の生分解性樹脂コーティングの紙コップは、堆肥化・生分解可能。アメリカスターバック
スでも実証評価済で、国内では、ガンバ大阪での年間を通した紙コップ循環の取組を行っ
ている。
④食品残渣循環の取組みや食品廃棄物の現状について
地域住人も含めた教育機関、ショッピングモールをハブに食品残渣循環を体現、その体験
から教育・啓蒙に繋げる取組み及び、可食部の食品廃棄量(事業系が324万トン・家庭系
が276万トン)と、フードロスリサイクルの仕組みについて。