第3期 第3回戦略委員会を開催しました。
第3期 戦略委員会(第3回) 会議報告
開催日時 令和4年8月24日(水) 16時より17時
開催場所 流山商工会館 3階 大会議室
講演
(1) 情報の「水たまり」を探す
-「人生100年時代」のマーケティング戦略-
講師:江戸川大学 社会学部 現代社会学科 教授 土屋 薫 氏
土屋氏より、資料に基づき説明。
①現代社会とはどんな社会か
労働を「過大評価」する社会である。
・多忙な活動的態度:いそがしく
・労苦をいとわない態度:がんばる
・社会的有用性に関連した態度:みんなのため
②レジャーとは何か
時間概念、活動概念、意識概念があり、人によって解釈が異なる。
⒈ 意識概念としてのレジャー:自分を高めるものに関わること -学ぶこと
⒉ 活動概念としてのレジャー:労働の対極にある活動-遊び・娯楽・気晴らし
⒊ 語源からとらえたレジャー:何かを学んだ結果手に入れた心の自由-レジャー
③レジャーにおける学びとは何か
・単に知識を暗記することではなく、楽しさや楽しみ方を知り、覚えること。
・時間をかけてたしなむものであり好んで打ち込むこと。
・自分の関わった世界が持っている価値と自由に行き来する、できるようになること。
・自分がまだ知らない世界について時間をかけ知っていく喜びを得ること。
・それが喜びに通じることを分かって打ち込むこと。
④ポスト消費と水たまりについて
・目的をとらえる視点からマーケティング戦略を考えることが重要である。
・目的を知るには欲求(ニーズ)について知ることが大事。
・小さな水たまりのような顧客(ニーズ)を探し当てるにはバーチャルな環境を作る。
⑤取るに足らない水たまりを探すことの意味について
・幸運をつかみ取る能力・価値あるものを見つける能力・気づく能力
〈まとめ〉
・レジャーとは時間をかけてたしなむもの
・ポスト産業化では消費ではなく共生・共有
・情報化によってマスとソーシャルリアルバーチャルの共存
・高齢化が進むことによって時間をかけた動機づけがさらに有効
・情報の水たまりは人中心でたどる。